鎌倉に多くある寺社仏閣の中に、鎌倉五山と呼ばれているお寺が5つあります。
鎌倉五山とは、鎌倉幕府執権北条氏が南宋の五山制度を導入し、主な禅刹を五山と呼ぶようになりました。
こんにちは、横浜メガネ(@yokohamamegane)です。
少し堅苦しいお話をしましたが、簡単に話すと凄いお寺です。(←簡単すぎ….。)
鎌倉五山は、
・第一位 建長寺(正式名:巨福山建長興国禅寺)
・第二位 円覚寺(正式名:瑞鹿山円覚興聖禅寺)
・第三位 寿福寺(正式名:亀谷山金剛寿福禅寺)
・第四位 浄智寺(正式名:金峰山浄智寺)
・第五位 浄妙寺(正式名:稲荷山浄妙廣利禅寺)
と、5つのお寺を指しています。
今回は、鎌倉五山第一位の建長寺にお邪魔してきたので、見どころなどを写真と共にご紹介します。
建長寺の見どころは?
とても広い境内を所有する建長寺。
普通に歩いて見て回るだけで、1時間はかかります。
僕みたいに写真を撮りながらですと、1時間30分は軽く超えますので観光スケジュールを計画するときは、時間に気をつけたほうがいいです。
ですが、見どころがたくさんあるので、おすすめできます。
建長寺の見どころ1:総門から三門(山門)へつづく参道がテンション上がる。
建長寺の入口である総門か三門へつづく参道は、春に訪れると桜とぼたんが咲き乱れ、人気のあるスポットになります。
さくらの咲く季節には、ピンク色のトンネルができることで有名な参道。
行ったときは、きれいな緑のトンネルができていました。
建長寺のフェイスブックに、さくらの写真があったので載せておきます。
さくらの木の下に咲いていた、ぼたん。
とても大きな花で、一緒に行った子供の顔と同じくらいの大きさでした。
建長寺の見どころ2:三門(山門)がとにかく大きい。
通常「さんもん」は山門と書かれますが、建長寺では三門と言われています。
三門とは「三解脱門」の略で、門の下を通ると心が清浄になると言われています。
楼上に、五百羅漢などが安置されていることが理由だそうです。
三門上部に、建長寺の正式名所が書かれた扁額があります。
すごくかっこよくて、僕のお気に入りです。
建長寺の見どころ3:国宝の梵鐘は必見。
国宝に指定されている、建長寺の鐘。
関東一美しい梵鐘と言われています。
ですが、意外と参拝客は三門を通りながら
「チラッ」
と見て終わりの方が多いです。
もったいないので、必ず見てくださいね。
あの、夏目漱石も見ています。
「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」
夏目漱石が作った有名な句です。
夏目漱石が作った句を参考に、正岡子規が有名な句を作っています。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
有名ですよね。
建長寺の見どころ4:建長寺の柏槇(びゃくしん)が迫力ありすぎる。
三門から仏殿へ向かう参道にある、神奈川県名木百選に選ばれている柏槇(和名:イブキ)。
樹高13m、胸高周囲6.5mという、とんでもない大きさです。
目の前で見ると、その大きさに圧倒されます。
樹齢760年(推定)と書かれていましたが、想像もつかない年月です。
真ん中に写るのが柏槇です。
近くからだと、全景がファインダーに収まらなかったです。
建長寺の見どころ5:重要文化財の仏殿と法堂が荘厳!
三門から参道を通って行くと、仏殿と法堂(はっとう)があります。
重要文化財の仏殿
建長寺の本尊地蔵菩薩を安置し、法要を行う場所になります。
法要は、毎月1日、15日、23日、24日に行われます。
仏殿は、1647年に東京 芝にある増上寺より移築したものだそうです。
そんな昔に、この大きさのものを移築するって凄いですよね。
仏殿内に描かれている絵や装飾、少し色あせてしまっていますが、とてもきれいです。
建築当時は、より荘厳だったんででしょうね。
重要文化財の法堂
建長寺の法堂は、木造建築では関東最大級だそうです。
本来、仏像は祀らないそうですが、現在は千手観音菩薩を祀ってあります。
千手観音菩薩手前が、釈迦苦行像と呼ばれるもので、大変珍しい像だそうです。
お釈迦様が苦行(断食)を行い、顔にヒゲを生やしている姿の像なんですが、なかなか見ないですよね。
こちらの像、パキスタン国より建長寺に寄贈されたものですが、パキスタン政府から公式承認され、唯一国外への持ち出しが許可されたものだそうです。
建長寺創建750年を記念し奉納された、雲龍図。
法堂の天井描かれていて、畳約80畳分もある巨大なものです。
目の前で見ると圧倒されます。
建長寺の見どころ6:見た目が豪華な唐門は、子供もよろこぶ。
仏殿と同じく移築された門で、移築前は仏殿の前にあった門だそうです。
遠くから見ても、存在感が凄くあります。
そして近くから見ると、より豪華さがあります。
今回の参拝は、子供と一緒に行きましたが、唐門は僕よりも子供がよろこんでいました。
金色と黒なので、豪華に見えたんでしょうね。
すごく楽しんでいました。
建長寺の見どころ7:方丈(龍王殿)と庭園は絶対に見たほうがいい場所。
方丈は、本来住持が居住する場所ですが、現在は、法要、座禅、研修の場として使われています。
柵がされているので中までは入れませんが、手前の畳部分に座ることができます。
ぜひ、立って見るだけでなく座ってみるといいと思います。
庭園は、日本最古の禅庭園になります。
方丈裏側にあり、イスがあり座りながらゆっくり眺めることができます。
見どころ以外で個人的に好きな建長寺の場所。
方丈の横に、天園ハイキングコースにつながる道があります。
紅葉の季節になると、とてもきれいです。
紅葉以外の季節は、きれいな緑が広がっています。
陽の光に照らされていると、黄緑に見えてとてもきれいなので、歩いているだけで気持ちのいい場所です。
まとめ:見所の多い建長寺は、鎌倉観光で一度は行っておきたい。
写真と共に建長寺の見どころを紹介しましたが、間違いなくすべての魅力を伝えきれていません。
ぜひ鎌倉観光の際に、一度は行ってみていただきたいです。
今回紹介させていただいたところ以外にも、必ずお気に入りとなる場所があると思います。
この記事を読んで、あなたのお気に入りの見どころがみつかったらうれしいです。
では、また~。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
この記事が少しでも参考になったらうれしいです。
建長寺唯一の常時公開の境外塔頭の円応寺。
閻魔大王を祀っている、とてもめずらしいお寺です。
建長寺から、歩いてすぐの場所にあるのでおすすめです。
・円応寺の閻魔大王像は鎌倉観光で見ておきたい。見どころと注意点は?
鎌倉五山第一位 建長寺 各種情報。
建長寺とは?
建長寺は、鎌倉幕府第5代執権 北条時頼が開基(創立者)、南宋の禅僧 蘭渓道隆が開山(初代住職)となっています。
建長寺の本尊が地蔵菩薩なのはなぜ?
建長寺の本尊は一般的な釈迦如来像ではなく、地蔵菩薩となっています。
これには理由があります。
建長寺のある場所は、創建前は処刑場として使用され、地獄ヶ谷と呼ばれていました。
地獄ヶ谷には、地蔵菩薩を本尊とする心平寺というお寺がありました。
その後建長寺が創建され、地蔵菩薩が建長寺でも本尊となったそうです。
建長寺発祥のけんちん汁。
家庭でよく作られるけんちん汁、実は建長寺が発祥の精進料理になります。
日本では、煮るか焼くの調理法しかありませんでしたが、建長寺初代住職 蘭溪道隆がけんちん汁の具材を油で炒めたことで、炒めるという調理法が広まったそうです。
また、けんちん汁の崩れた豆腐ですが、調理しているときに弟子が落とした豆腐を、初代住職が水で洗って鍋に入れたところから、崩れた豆腐になったそうです。
食べたことのある料理が生まれた話って、知るとおもしろいですよね。
拝観時間と拝観料。
拝観時間
8時30分〜16時30分
拝観料
・大人 500円
・子供 200円(小中学生)
駐車場。
あり(約30台)
普通車 1時間600円。
最大料金設定なし。
アクセス。
住所
神奈川県鎌倉市山ノ内8
電話
0467-22-0981
ホームページ
大本山 巨福山 建長寺 | 臨済宗建長寺派 大本山 建長寺の公式ページです
最寄駅
JR北鎌倉駅 徒歩約25分
JR鎌倉駅 徒歩約35分