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自分がラクをする為に、部下の人材育成はやるもんじゃない。間違いだらけの考え方。

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こんにちは、横浜メガネ(@yokohamamegane)です。
 
たまになんですが、こんなことを言う上司がいます。
「自分がラクするために、部下を育てないとダメだろ」
 
僕はこの言葉に凄く違和感を感じてしまいます。

 

自分がラクをするために部下へ仕事を振っていた。

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転勤する前の支店で、こんなことがありました。
他部署の同役でCさんって方がいて、
「自分がラクをするために人材育成をする」って人でした。

僕にもよく言ってきましたね。

「部下に仕事振らないから、早く帰れねーんだよ」って。
ごもっともなんですけどね。

ある時、Cさんのところで管理している数字が欲しくて、Cさんに取りまとめを依頼したことがありました。

 
数時間後に確認しに行ったところ、Cさんは入社3ヶ月目のA君にその仕事をやらせていました。
 
進捗を見るためにA君のデスクへ行ったところ、驚きました。
 
エクセルに表を作り数字を入力していましたが、全ての数字が手打ちだったんです。
合計欄の数字も電卓を使って入力したものでした。
 
A君に聞くと、
「入力はできるけど、それ以上のことはやったことがないのでできない」
と話してくれました。

Cさんにそのことを話すと、驚いた顔をしていましたが、こっちが驚きです。

配属されてから部署内の誰一人、彼のスキルを把握していなかったんです。

こんなことって、あり得ないですよね。 

見ていなさ過ぎなんだよね。

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A君が帰った後に、Cさんと当該部長を厳しく詰めました。
 
配属されてから今日まで何を見てきたのか、何ができて何ができないのかを把握しているのか、そしていつ仕事を教えたのか、などなど。
 
Cさん曰く
「仕事は見てきた。少し遅いとは思っていた。でも、入力した数字を電卓で計算しているとは思わなかった」
「部長から、『メガネみたいに毎日遅くまで残る必要はない。早く帰れるように、下に仕事を回せ』と言われてた」
 
部長曰く
「しっかりやっているとCから報告を受けてた」
「メガネみたいに仕事を振らないで遅くまで残っているのは、育成ができていない証拠。
『Cは育成して、自分が早く帰れるよう、いつでも動けるようラクをしろ』とは言ったが…。」
みたいなことを言っていた記憶があります。
 
二人ともバカの極みです。
Cさんは「見ていた」と言ってましたが、視界の隅に入っていただけ。
部長は部下の言葉を信用して、自分で見ていない。
見て確認するべき人が、見なければ誰が見てあげるんでしょう。
 
新人一人見ることができないなんて、聞いたことも見たこともなかったです。
 
そして、なぜ僕を比較対象とするのか意味が分からないし、それを本人に対してよく隠さずに言えるなと思ってしまいましたね。
イタい奴らでした。
 

目的と結果。

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部下を育てるのって、ラクをするためにするんでしょうか?
 
違いますよね、人材育成は自分がラクをするためにする訳ではないです。
 
育った結果として、ラクになることはあります。
ただ、それは結果であって目的であってはいけない。
 
でも、僕の職場に限ってだと思いますが、ラクをすることを目的にしている人が意外と多いです。
 
自分がラクをするために育てられた部下は、結構な確率で仕事を知らない人が多いんですよね。
 
まぁ、ラクをするために育てようとする人が、しっかりと教えることなんてできないでしょう。
 
そんな上司に教わる部下が、かわいそうです。
 

やる意味を知らなければ作業。

 
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そもそも、基礎を知らない、なんのためにやるのか、なんのために必要なのかの説明もないままやらせるのは仕事なんでしょうか?
僕には仕事だとは思えないです。
作業です、作業。
 
そして僕が仕事を部下に回さないのは、回せないと判断したもののみです。
 
一人ひとりには、できる事とできない事があります。
今抱えている仕事、それに掛かる時間、スキル的にやれるか、色々なことを考え「できる」と判断したものは回します。
 
そして、初めてやる仕事なら、何故やる必要のあるものなのかを説明する。
途中経過を確認する。
終わったら褒める。
 
もし、抱えているものと時間がネックになるなら自分で手伝うか、誰かをフォローに回せばいいだけのこと。
 
それすらもできない奴は、人を育てることなんてできやしない。
「育ててる」と思っているなら、それはただの勘違いでしかない。
 
そして適当に育てられた、もしくはそんな環境で育ってしまった人は、同じような人材育成をしてしまうことが多く、負の連鎖になってしまいます。
 

一人だけ少なくても意味ないからさ。

 
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それと、僕を比較対象に出していた理由は、僕の上司である部長と当該部長の仲が悪かったことが理由らしいです。
 
自分の部下は、仕事を早く終わらせて帰っている。デキる社員だ。
メガネは、帰るのが遅い。だから仕事ができない。部長の指導力がない。
ってことにしたかったらしいです。
 
凄く発想が浅はかですよね。
こんな人が本当にいるんだと、思ってしまいました。
 
当時の僕と比べたら、Cさんの残業時間は明らかに少なかったです。
ですが、部下も含めて比べると、圧倒的に僕たちの方が少なかったです。
 
上司一人が早く帰っても、部下は仕事が終わらず遅くまで残っている。
そんなの意味がないんですよね。
口には出さなくても、不満も溜まります。
組織として動いているのであれば、組織で見ないとダメですね。
 
しっかりと育成していない、見ることもしていない、部下が育たないから必要以上に時間がかかってしまうんです。
 

まとめ。

 
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役職が上がるのは、ラクをするためではないです。
 
部下に回す仕事が増え、直接手を出すことは確かに減ります。
でも、責任は増えます。
 
人を育てるって仕事は、責任ある大切なことであって、決してラクをするために行うことではありません。
 
自分を守らせる為にいるわけでもありません。
駒じゃないんですよ、駒じゃ。
使い捨てでもない。
 
大切な存在です。
だからこそ、時間を掛けてでも丁寧にやらなければいけないことなんですよね。
そこを間違えている人は残念すぎる。
 
 
では、また〜。
 
今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
 
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