こんにちは、横浜メガネ(@yokohamamegane)です。
「日本人は、まじめで仕事ばかりしている。」
これはよく聞く言葉ですよね。
サッカーのプロ契約でポルトガルに住んでいた友人がいますが、個人商店へシエスタ(お昼寝)の時間に行くと、凄い剣幕で怒られた経験があると聞いたことがあります。
日本では考えられないですよね。
また、フランス人の友人も、
「日本人は本当に働きすぎ。有休なんて全然取らないし、フランスじゃ考えられない」
なんてことを聞いたことがあります。
僕は、家族の誕生日や結婚記念日には仕事を休みますが、どうやらこの理由で仕事を実際に休む方は少ないようです。
取らない理由は、やっぱり会社の雰囲気が大きく関係していると思います。
今回は有休のことについて話します。
特に会社の管理者の方には読んでもらいたいです。
Contents
ちょっと変わった人が転任してきた。
転勤して今の支店に着任した後、直属の部下たちに、
「自分の誕生日、家族や大切な人の誕生日、それに結婚記念日に休みたい人は遠慮なく言ってください。絶対と約束はできないけど、有休を取れるようにします」
みたいなことを言いました。
「そんな理由で有休申請していいんですか?」
これ、部下の一人の声。
「以前、結婚記念日に有休申請したら『ダメだ』と却下されましたよ」
これも部下の一人の声。
どうやら僕の前任者や今までの管理者は、家族の記念日に有休を許可しなかった人たちだったようです。
上記の僕の発言で、
「なんか変わった人が異動してきた」
なんて噂をされてました。
誕生日などに有休を取るってどうなの?
働きすぎと言われている日本人ですが、実際のところ他の国と比べるとどうなんでしょう。
出典:マイナビニュース
この表は日本の有給休暇の取得率ですが、2016年12月に公表されているものですと、約50%になります。
この調査は世界28カ国で行われ、日本は3年ぶりに最下位になっています。
とは言っても、その前も下から2番目。
とは言っても、その前も下から2番目。
出典:マイナビニュース
そして、有休を取得することによって罪悪感を感じる人が約59%もいる結果が出ています。
なんだか、よく分かりますね。
たしかに、有休って取りづらいです。
特に上司が取得しない人だと、部下は遠慮してしまいます。
みんながそう思うと、
「一人だけ多く休むのも、申し訳ない」
なんてことを思い、結果有休申請をする人が少なくなります
有休は会社に返すもの。
また、少し古いデータになりますが、2010年に「子供の誕生日に有休を取ることはアリ?」かどうかを調査したものを、DIAMOND onlineで紹介しています。
この調査、アリ派は68%、ナシ派は32%。
年代別にみると、20〜40代が70%を超え、50代が50%、60代が37%と大きく減っています。
年齢が高くなればなるほど、誕生日に有休を取得することに対して、否定的で考えが厳しくなるようです。
この調査の中でアリ派とナシ派の意見が掲載されていました。
アリ派。
・こんなときでもないと、有休が消化出来ないから。
・理由がなんであれ、基本的に有休は自由に取ってよくて、会社がそれを阻害したら違法です。
・普段真面目に仕事している人なら許せる。
ナシ派。
・休むんじゃなくて、早めに帰った方がいいかも。
・誕生日は夜に祝ってあげて、お互いの休みの日にまとめて旅行の方が良いでしょ?
・有休を取るのは自由だが、そこまでする必要はない。
・考え方が甘い。
・有休というのは使わないで会社に返すのが常識だと思う。
・実際に取れる会社に未来はない。
ナシ派の意見がかなり厳しいですが、アリ派の意見も後ろ向きな感じです。
前段での取得率を見ると、アリだと思っていても実際には取得できていないのが影響しているのかもしれませんね。
ただ、僕はナシ派の意見の中にある「実際に取れる会社に未来はない」には、記念日に休みを取る僕からしたら反対の意見しかないです。
誕生日に有休をとれる環境にある会社こそ未来がある。
個人的な意見ですが、誕生日や記念日に有休を取ったぐらいで未来のない会社と言われるなら、どこの企業にも未来はないと思っています。
有休は誰にでも認められている権利です。
有休を使う理由なんてどれもが個人的なもので、僕からしてみたら変わりはありません。
それに、有休を取らせない会社ほど社員のことを大切にしていないのは間違いなく、より未来がないと思います。
「取れる会社に未来はない」。社員を大切に思っている企業なら、こんな発言をする人は出てこないはずです。
社員の離職。
こんな話があります。
僕の友人が勤めていた会社は毎日が忙しく、有休なんて取ることもできなく、離職率も高かったそうです。
社長が変わり、人も少し増やし、有休取得を促進したら、辞める人がほぼいなくなったと言っていました。
こんな理由で辞める人がいなくなるのかと、驚いていたことを記憶しています。
有休を申請しても許可されない、許可されてもイヤな顔される。
そんなの誰もがイヤな気持ちになります。
ただ仕事だけする人生なんてイヤですよ、しっかりと休みは欲しいです。
大切な人だからこそ、ゆっくりと祝いたい。
先日も記事にしましたが、僕は仕事よりも家族が大事です。
自分にとって大切な人の記念日だからこそ、休んでゆっくりお祝いしたいと僕は思います。
家族がいるから、辛いことや厳しいことがあっても、仕事を頑張れることだってあります。
僕自身にもそんなときがあります。
だからこそ、有休を取ってしっかりと祝ってあげたいと思っています。
そして僕の部下にもいましたが、
「子供が学校だから休みを取っても…」
なんて人も中にはいます。
有休はあくまでも申請行為です。
こちらから取得を強制することはできません。
ですが、子供が学校だろうと、結婚記念日にパートナーが仕事だろうと関係ないです。
一日ゆっくりと時間をかけて、準備をすればいいです。
普段仕事で忙しい人が、わざわざ休んで何かしてくれる。
それって、それだけでうれしくないですか?
子供がよろこんでくれて、パートナーがよろこんでくれる。
それって何ものにも代えがたいことです。
それが原動力となり、また仕事を頑張ろうと思えると思います。
会社の管理者が、どう頑張っても引き出すことのできない部分だと、僕は思っています。
まとめ。
子供や妻の誕生日、結婚記念日に有休を取ることは、僕はアリだと思っています。
転勤してから3年以上経ちますが、今のところ申請された有休は、人員配置に苦労しながらも全て許可しています。
初年度は信じてもらえなかったのか、全員が申請してくることはありませんでした。
次年度からは、全員が申請してきています。
そして、
「誕生日が平日でもちゃんとお祝いしてあげれたから、子供がよろこんでくれた」
「時間があったから、料理を作って結婚記念日を祝ったら妻がすごくよろこんでくれた」
「何もすることないですけど、自分の誕生日にのんびりするのもいいですね」
なんてことを言ってくれてました。
慣れたのか、今はわざわざ報告してくれないですけどね。
CSも大事ですが、ESも大事です。
福利厚生施設を毎年増やすより、よっぽどいいと思います。
では、また〜。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。